リースバックなら、自宅を売却しても暫く済み続けられるメリットがありますし、再売買予約権と呼ぶ契約が使える場合は将来買い戻しのチャンスもある、このようなメリットもあります。他にも、リースバックを使うと引越しが要らないことや売却したことを周りに住んでいる人に知られずに済む、固定資産税の納税義務から解放されるなどいろいろなメリットがあります。一見メリットが多いリースバックですが、このような不動産取引を利用するシーンは主に住宅ローンの返済が難しくなって競売を掛けられる前に少しでも高値で売りたい、2、000万円や3、000万円など高額な資金が短期間で必要になっていて金融機関からの融資を受けているのでは間に合わないなど事業資金の確保などが挙げられます。リースバックは、通常の仲介を利用した売却よりも7割から9割程度安くなるといわれており、3、000万円で売れるはずの家が2、100万円~2、700万円など低めの金額になりやすいこと、家賃についても周辺相場よりも高めに設定されるといった利用する側の弱点ともいえる部分もあります。
なお、住宅は築年数が経過すると建物部分の価値は下がることになるので売却価格も下がります。リースバックの買い戻しにおいてですが、売却のときよりも高くなるケースも多いといわれており、物件の価値売却価格の1.1倍~1.3倍が買い取りの際の目安です。これも利用する側にとっての弱点になるので注意が必要です。